きゅうまがじん

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【保存版】革靴の手入れ方法を元靴屋店員が分かりやすく教えるよ!

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元靴屋店員のきゅうまです。

革靴のいいところって何でしょう?

それは手入れすることで、より味がでて長く履けることじゃないでしょうか。

とはいえ、ドクターマーチンなどのおしゃれシューズや、ローファーやビジネスシューズなどのフォーマルな靴、ワークブーツなど革靴にもたくさんの種類があります。
これらのコーディネートを学ぶには、おしゃれからフォーマルまでそれぞれ調べなければなりませんよね。

でも、手入れ方法に関しては基本的にどれも同じなんです。しかも順序さえ守ればやり方は簡単。

なので今回は、革靴手入れ方法の基本となる流れをまとめてみました。

基本的にこの流れで実践すれば十分なケアができます。さらに、オイルドレザーなどの例外として注意が必要な種類についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

せっかくのお気に入りの革靴ですよね。しっかりケアして長く愛用しましょう!

とりあえず全体の流れを先にあげておきます。 

  • 1.念入りにブラッシング
  • 2.レザークリーナーで掃除
  • 3.オイル入れ
  • 4.仕上げのブラッシング&防止スプレー


やることはたったの4つ!簡単ですよね?

それではなぜこの作業が必要なのか、手入れする際のポイントを詳しく解説していきます。 

 

なぜ手入れが必要なのか

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「革靴はしっかり手入れしましょう」とよくいいますね。まさしくこの記事の冒頭でもいいました。

でも、そもそもなぜ手入れしなきゃいけないんでしょうか?

そこを頭に入れることで手入れの手順も理解しやすくなるので、まずは革靴をケアすることのメリットを3つあげていきます。

 

1.革をやわらかく、足に馴染みやすくする

革靴の場合、とくに買ったばかりの頃はめちゃくちゃ革が固いですよね。ぼくなんかはハイカットのワークブーツを買って、初めて履いたときに靴擦れしてしまったほどです。

まだ革が固いうちは靴下で素肌と靴が擦れないようにして、こまめにオイルを入れて柔らかくしていくしかありません。最初は履くたびにオイルを入れると、馴染むのがはやくなるのでおすすめです。

 

2.乾燥、劣化を防ぐ

革靴は長い間ケアしないと乾燥してしまいやすいうえ、一度乾燥してしまうと元に戻すのが難しいんです。

人間の皮膚と同じく動物の皮なので、こまめに栄養を与えないとどんどん劣化してしまいます。こればかりは仕方がないので、長く履きたいのであれば手入れを怠らずにやりましょう。

 

3.見た目がよくなる

ブラッシングを丁寧にするだけでも、表面にツヤがでてかなり見た目がよくなります。それに加えてオイルを入れると表面のキズが目立たなくなるので、より良い外観を保つことができます。

 

4.防水機能

革の靴やバックを防水するのは、レインウェアやジャケットなどの防水とはまた違う意図があります。レインウェアなどの一般的な防水は、水を防ぐことで自身の快適さを保つためのものですよね。

一方で革製品の場合は、水にぬれると変なシミや、形が変形してしまいやすくなるので、それを防ぐために防水ケアをするのは必須なんです。

もちろん水を防いで足を快適にすることにもなるので、それに加えてシミや変形などの事態を防ぐことができるということです。革靴は水に弱いのでしっかり防水してあげましょう。

 

革靴手入れを徹底伝授!

それでは実際に手入れ方法を伝授していきましょう!やり方は簡単なので、先ほど説明した手順通りに手入れをしていきます。

今回手入れする革靴と、使う道具たち。ひも靴の場合は先にひもを抜いておきましょう。

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靴は8ホールのドクターマーチンと、ダナーライト、スペリーの革靴。3つともそれなりに履きこんでいます。どれも長く愛用したいですが、とくに右上のダナーライトはGORE-TEXの完全防水&ビブラムソールの履き心地抜群なソールを使った優れものなので、本気であと20年は履こうと思っています。

では作業に移りましょう。先ほどの4つのステップで手入れをすすめていきます。

 

1.念入りにブラッシング

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ブラッシングは基本中の基本なので、ここを疎かにしてはいけません。馬毛ブラシの細い毛でしっかりブラッシングすることで、革の奥にたまっている汚れや油分を取り除くことができます。強くこする必要は全くないので、毛先で優しくするようにしてください。

ブラッシングだけでもある程度ツヤが出て見た目がよくなるので、オイルを入れないときでもこまめにブラッシングだけはしてみてください。

 

2.レザークリーナーで掃除

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次にレザークリーナーで掃除をしていきます。クリーナーの役割は単純に目に見える汚れを落とすのと、ブラッシングで浮き出た油分や汚れをなくすことです。

新しくオイル入れをするには、まずは古くなった油をきれいに取り除かないといけません。これすごく大切な作業ですが、なにも革靴の手入れに限ったことではありません。

例えばスキーやスノーボードをやっている人ならわかると思いますが、板の滑りをよくするためにワックスがけをする際にも、必ず新しいワックスを塗る前に古いワックスを取り除く作業をします。

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クリーナーを薄く塗ってから20秒程度たったら乾拭きで汚れを落として完了。

 

3.オイルを入れる 

汚れと古い油を取り除いたら、オイルを入れていきます。オイルの種類については後でまとめるので、まずはやり方を説明しますね。

オイルはスポンジや布きれを使うとのばしやすくなります。

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少量をとって薄くのばします。ここで注意するのが多く塗りすぎないこと。オイルの量が多いと、逆に革がやわらかくなりすぎてしまうので、少量を薄くのばす程度で十分です。

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スポンジでしっかりとのばしました。

どうでしょう?これだけでかなりツヤが出ていい感じになります。

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ほかの靴も同じ要領で。

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つま先はキズがつきやすい部分。実際にぼくの場合もかなりキズが入ってますね。

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そこでオイルをしっかりのばすと、、、

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いい感じ!!

見るからにキズが目立たなったのと、おまけにツヤと色の深みもでてきました。靴好きにはこの変化を見るのが嬉しくてたまらないものです。

ちなみに、靴舌などの細かいところも劣化しないように、革の部分にはオイルを塗ってあげてください。

 

4.仕上げのブラッシング&防水スプレー

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最後に革靴手入れの基本、ブラッシングで仕上げをします。オイルを入れた後にもう一度することでオイルを革の奥まできめ細かくいき届かせることができます。やりかたは最初と同じように、毛先で優しくなでるような感じ。

そして最後に、靴用の防水スプレーをかけます。(この靴の場合は完全防水なのでかけていません)目安片足2秒程度をまんべんなくかければ1か月は効果が続きます。防水が大切な理由は先ほど説明した通り、シミや変形を防ぐためです。

これで4つのステップが終わりましたね。革靴の手入れは完了です。

が!

手入れ後の保管方法も大切なので書いておきます。 

 

正しく保管する3つの方法

1.乾燥剤で湿気を防ぐ

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これまで革を乾燥させちゃいけないと言ってきましたが、革靴にとっては湿気も大きな敵です。なんて面倒なんだ…

革靴を長い間しまっておいてカビをはやしてしまった経験のある方は多いのではないでしょうか?以前ぼくもビジネスシューズをカビだらけにしてしまったことがあります。

とくに夏は湿気がたまりやすく、カビも元気な時期なので対策を忘れずに。湿気対策には靴の中にいれるタイプが便利なので使ってみてください。一度使用しても、外で干せば何度でも使うことができます。

 

2.空気の入れ替えをする

クローゼットや靴箱などに長期間保管する場合は、まめに空気を入れ替えるといいです。これもカビ対策の一環。靴箱用の除菌消臭剤も効果があります。

それと当然ながら、長期間保管する前には必ず靴の湿気を取り除いてくださいね。

 

3.シューキーパーで形を保つ

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画像:otokomaeken.com

シューキーパーを入れておくことで、型崩れを防ぐことができます。ぼくはまだ使えてないんですが、上質なビジネスシューズを履いてる場合は使った方がいいと思います。

ちなみにシューキーパーにも調湿、除菌の効果があるそうなので、長期間保管するにはもってこいのアイテムですね。

 

革靴の手入れに必要なグッツまとめ

それでは革靴、レザーブーツに必要な道具を説明していきます。参考までにぼくが持っているケア用品を並べてみました。

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左上から 防水スプレー、除菌消臭スプレー、レザー用クリーナー、シューズ用馬毛ブラシ、スポンジ、オイル、右上にある大きいのが乾燥剤です。

 

靴用防水スプレー

 防水スプレーは靴用のものがあると便利。ウェア用のと何が違うのかというと、靴用の方がスプレーの粒子がより細かいんです。具体的にいうと、水滴よりも小さく、水蒸気よりも大きい粒子になっています。

よって、外からの雨水(水滴)は浸透させずに防ぎ、中からの足の汗(水蒸気)はしっかり外に出す優れものなんです。

 

除菌スプレー

除菌スプレーは、ぼくはおもにスニーカーに使っていますが、暑い時期には臭い対策としてかなり活躍してくれます。 

 

レザー用クリーナー

クリーナーは古い油や汚れを落とすのに必須アイテムです。手入れするときにはビジネスシューズからブーツまで使えるので一つはあったほうがいいですね。

 

馬毛ブラシ&豚毛ブラシ

ブラシは豚毛と馬毛がありますが、豚毛は硬く、馬毛はやわらかいのが特徴です。ぼくはやわらかい方の馬毛のみを使っていますが、さらにこだわるのであれば最初のホコリを取るブラッシングを馬毛ブラシ、オイルを馴染ませる仕上げのブラッシングを豚毛ブラシという具合に使い分けることができます。 

 

革靴用オイルクリーム&専用スポンジ

オイルはミンクオイルやレザークリームなどいろいろと種類がありますが、基本的にはブーツクリームでこと足ります。クリームの主成分はミンクオイルだけでなく水や有機溶剤も含まれているので、油を入れすぎることなく適度に保革ができます。
ビジネスシューズもこのクリームタイプでOK。オイルを塗りのばすのには専用スポンジが便利です。

シンプルなミンクオイルはかなり効果が強いので極度に乾燥した場合や、オイルドレザーの靴であれば必要になります。 

 

デリケートクリーム 

ぼくも持っていますが、デリケートクリームというのもあります。これは革の財布やベルトなどにも使えるもので持っておくと便利。

 

靴用乾燥剤

靴用の乾燥剤は、とくに暑い時期には重宝しています。履いた後にとりあえず入れて、また履くときに出して、履いている間に干せば何度でも使えるのが便利です。 

 

革靴手入れセット

革靴のケア用品がセットでまとまっているものもお得。とりあえず一通りそろえるのであればこれがおすすめです。 ここにあるブーツオイルもクリームと同じ用途で使えます。 スポンジ付きなのも嬉しい。

仕上げ用のミットもあるので紹介しておきます。

 

ひどく汚れたら宅配クリーニングが便利

自分で手入れすると達成感があっていいんですが、ブランド対応の宅配クリーニングもおすすめです。ケア用品も買わずに済みますからね。

  • レザーにカビが生えてしまった
  • 手が付けられない汚れで困っている...

という場合だと、自分でできる手入れにも限りがあります。

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この宅配クリーニング、すごく便利なんですよ。ネットで申し込みができて、2週間ほど待てば再び自宅に届けてくれる手軽さ。

リーズナブルな値段で職人さんが「丸洗い・クリーム仕上げ・補色」までしてくれるので、自分でやるのにハードルを感じる時には宅配クリーニングもおすすめですよ。

 

基本の手入れは定期的にしよう

この記事では革靴の手入れ方法をまとめてみました。

  • 1.念入りにブラッシング
  • 2.レザークリーナーで掃除
  • 3.オイル入れ
  • 4.仕上げのブラッシング&防止スプレー


手入れの基本的な流れはこの4つのステップで、さらに気合を入れてやりたい場合は仕上げ用の磨きクロスなど、道具にこだわっていくといいと思います。

オイル入れは月に1回の頻度で大丈夫ですが、ブラッシングだけでも全然見た目が変わるので、ブラッシンはこまめにするようにしてみてください。

最後に、スウェードの手入れ方法についても以前まとめたので、ぜひ参考にしてみてください!