東南アジア周遊中の森田久真です!
「天空の城ラピュタに似ている」と噂のベンメリアに行ってきました!
ベンメリアはカンボジアのシェムリアップという都市近郊にあり、最近人気を集めているスポットです。
先日はガイド付きでたっぷりベンメリアの説明を受けてきました。
今回はその内容と、ベンメリアへの行き方紹介します。ベンメリア観光を検討されている方、ぜひご参考に!
ベンメリアとは
アンコールワットから東へ直線距離で約40km東方に位置し、現在も修復が施されないままに放置され、密森の中にひっそりと眠り静かな佇まいを見せる平面展開型の巨大寺院。原形をとどめないほど崩壊がひどく、苔むし、ほとんどが瓦礫の山のと化し廃墟の感を強く漂わせる。アンコール・ワット建造前の11世紀末-12世紀初頭の造営と推測されている。環濠幅約45m、周囲4.2kmと規模はやや小さいものの、アンコール・ワットとの類似点が多く「東のアンコール・ワット」とも称される。アンコール・ワットに先立ち、そのモデルとして計画されたといわれている。ヒンズー教寺院として建造されたが、仏教のモチーフをあしらった彫刻が多く確認できる。材質は主に砂岩である。
アンコールワットと同じ時代に建築されたヒンズー教の寺院。11世紀末なので日本は平安時代ですね。
建設はアンコールワットよりも遅く始まり早く終わっていることから、アンコールワットの練習を兼ねているとの説もあります。
ベンメリアへの行き方
近郊都市シェムリアップから50キロほど離れているため、トゥクトゥクか車で移動することになります。所要時間はトゥクトゥクなら1時間半、バスやタクシーなら1時間ほどです。
ツアーを利用するか一人で行くかを迷う方も多いと思います。特に一人旅ならツアーを使うのに抵抗がる人が多いので。
どちらがいいのか。結論から言うと、
ツアーを利用した方がいいです。
あくまで僕のおすすめですが、ベンメリアを含めアンコール遺跡群は離れて点在しているので、回るのがすごく大変。どこを見ればわからなくなるので、特に初めてであればツアーを使った方が良いですね。
ちなみに、「トゥクトゥク」って皆さん分かります?東南アジアや南アジアに普及しているタクシーで、三輪のタイプやバイクでかごをひくタイプがあります。
じっくりとベンメリアを観光
トゥクトゥクで移動:1時間30分
トゥクトゥクでシェムリアップを出発して30分くらいすると細い砂利道に入ります。バスの場合は大きい道から行くはず。
道端は熱帯雨林が続き、ぽつぽつと民家もあります。
砂利道を抜けてしばらくするとベンメリアの入場券の販売所に着きます。
入場料は5ドル。(USドル)
そこからさらに5分ほどトゥクトゥクを走らせれば、ついにベンメリアに到着!
入り口付近には小規模な商店街もあります。
崩壊が激しいベンメリア遺跡
遺跡内には観光客がちらほら。だいたいはガイド付きですね。僕も日本語ガイド付きで同じツアーの5人ほどと回りました。
ベンメリアの入り口。 実際に見るとかなりの迫力です。
入り口付近にあるヘビの神様。これは保存状態が良いみたいなので一見の価値ありです。
建物の中央付近。
皆さんお気づきでしょうが、ちょっと崩れすぎですよね?
僕も気になって「地震で崩れたんですか?」とガイドさんに尋ねてみるとどうやら違っていて、
崩壊は紛争によるものだそうです。
カンボジアの歴史には暗い一面もあって、1970年代から1990年代にかけて長く紛争が続きました。虐殺で有名なポルポト政権などはご存知の方も多いと思います。
長期間の紛争でここベンメリアも戦場となり、通路や建物などいたるところが破壊されてしまったそうです。
2002年から一般公開がされていますが、修復が不可能なため崩れたまま今に至っています。
紛争で意図的に破壊された通路。
更にベンメリアを散策
足場の悪いところには簡易的な通路が設けられています。
どの石にもこのような直径5センチほどの穴が開いていて、これは象で山から石を運ぶ時に使ったらしい。
宗教書がたくさん置かれていた図書館。
現在も残っている建物。通路の入り口があります。
通路の中は薄暗くひんやりとしていました。
外から見た通路。
柱にはたくさんの模様が描かれています。
ベンメリア観光のまとめ
アンコール遺跡群にはいくつか人気スポットがあり、ベンメリアはその中でもやや離れたところにあります。
シェムリアップとの往復を含め所要時間は4時間ほど。かなりじっくり見て回って、滞在時間は1時間ほどでした。
ほとんど修復されていない状態ですが、その分独特の雰囲気と世界観を楽しめる場所です。「ベンメリアは探検気分で回れる」と言われていますが、実際に行くとその意味が分かると思います。
一味違った世界観と遺跡の歴史を感じるベンメリア、ぜひ行ってみてください。
2016年9月訪問