学生はモラトリアムなんだから、いい意味で自己中になればいい
高校までは毎日びっしり授業があってほとんどの人が部活に入っているので、忙しい中でひたすらもがいている人が多かった気がする。
実際に高校の時のぼくは、勉強は無難にこなして、あとはひたすら野球に明け暮れていた。どうすればもっとチームに貢献できるのか、あの高校に勝つにはどうすればいいのか。そんなことばかり考えていた。部活には至ってまじめだったと思う。
そして、大学には自分の知らない世界が広がっていて、たくさんの刺激の中で可能性を広げるんだ!と未来を漠然とおもい描いていた。
でも、大学生活を送っていると、自分のやりたいことをせずに何となく周りに合わせてしまっている人が多かった。ぼくも入学してしばらくはそんな感じだった。
とりあえず友達と一緒にいたり、何となく入ったサークルや部活に行く。人のことばかりを気にして、大学のインナーサールにとどまってしまう、そんな感じの人は多いんじゃないかな。
将来につなげるわけでもないのに、大学時代を部活やサークルばかりに熱中している人は正直つまらないと思う。だって部活に熱中することは、ほとんどの人は高校までに経験していることだから。
でも、もっとしちゃいけないのは好きでもないのになんとなく続けてしまうこと。
部活だるい。休みたい。という言葉をよく聞くけど、部活に対してワクワクする気持ちをもてていならいっそやめた方がいい。
なぜかというと、大学はもっと自己中心的でいいから。
自分のことしか考えずに他人に迷惑をかけることは決してしてはいけないけど、自分の興味があること、やりたいことをもっと優先していい。いい意味でもっと自己中心的になっていいと思う。
大学では誰かに縛られることもほとんどないし、なにより自由に使える時間がたくさんある。堅い表現をすると、人生のモラトリアムだ。
モラトリアムとは、
- 学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態を指す。心理学者エリク・H・エリクソンによって心理学に導入された概念で、本来は、大人になるために必要で、社会的にも認められた猶予期間を指す。
学生は自由に使える時間が圧倒的に多いうえ、就職も結婚もしていないから社会的な責任も少ない。
ということは、自分のやりたいことにとことん熱中していいし、そうするための環境も最高に整っている時期なんじゃないか。
農業に興味があって、実際に起業して農業をやっている友達がいる。
ここまで明確にやりたいことを口に出して、実際に行動を起こすことはなかなか難しい。率先して行動を起こしたことで、その友達にはたくさんの協力者が現れた。発想も行動力も本当にすごいと思う。
でも、大学に入った時点でここまでやりたいことがはっきりしている人は少ない。だからこそ「とりあえず、なんとなく」の気持ちで部活をしたり人に気を遣ってばかりいるのではなく、自分が、自分だからこそやりたいと思えることを見つけて、そこに力を注ぐべきだと思う。
そうすれば何かが見えてくるかもしれないし、新たな人のつながりができるかもしれない。
自分が何をしたいのか、圧倒的に時間があって社会的責任も少ない学生の間だからこそ、自分を中心に考えて、やりたいことに熱中する。それが大学生の特権とも言えるんじゃないだろうか。
ぼくは残りの大学生活をいい意味で自己中に、自分を制御するものをなるべくなくし、腰を軽くしてやりたいことをやっていこうと思う。
学生はモラトリアムなんだから、いい意味で自己中になればいい
神経衰弱で神経衰弱
— きゅうま@学生ブロガー (@kyumamorita) 2016年4月28日