きゅうまがじん

【インタビュー】高知のいもけんぴ専門店、芋屋金次郎を徹底取材!

f:id:kyuma-morita:20161119114042p:plain

 

どうもこんにちは、きゅうまです。

 

みなさん、「芋屋金次郎」という芋けんぴ専門店を知ってますか?

芋屋金次郎の芋けんぴはお土産としても人気で、最近は県外の方からの知名度も上がっているみたいです。

芋けんぴってこんなに美味しかった!?」

そんな絶賛する声が多いそうですよ。

今回は芋屋金次郎の本店に行き、事務所にも訪れてお話を伺いました。

それでは、今注目される芋屋金次郎の「美味しさのヒミツ」「人気のワケ」をみっちりと紹介していこうと思います。

 

 日高村「芋屋金次郎」って?

f:id:kyuma-morita:20161117180202j:plain

芋屋金次郎は、高知県日高村に拠点を置く芋けんぴ専門店です。

実は、芋けんぴ高知県発祥の郷土菓子。原料は基本的に芋、油、砂糖のみというシンプルなお菓子。

専門店である芋屋金次郎のこだわりは、「原料の生産地」と「揚げかた」。それはもう、本当にこだわっていて、季節や土地の違いによる、芋の糖度や水分量の差よって揚げ具合を変えているそうです。すごい...。

そこのだわりが味や食感に現れているのでしょう。実際に「芋けんぴってこんな美味しかった!?」とよく言われるんだとか。。

さて、今回ぼくが向かったのは、高知県にある芋屋金次郎の日高本店です。

さっそくお店に入ってみるので、芋づくしな店内をご覧ください。

f:id:kyuma-morita:20161119085627j:plain

f:id:kyuma-morita:20161118180423j:plain

こじんまりとしたお店の店内には芋菓子がずらり。現在では全60種類ほどの芋菓子を展開しているそうです。

f:id:kyuma-morita:20161118180550j:plain

ノーマルな芋けんぴ。これ試食できるのはいいなぁ。

f:id:kyuma-morita:20161118180435j:plain

新しくでて、最近人気の塩けんぴ。

それから芋チップス。分厚いのでポテチとはまた違う。

こうした手軽に食べれる小さいサイズと、家族で食べれるような大きいサイズの商品が揃っています。

f:id:kyuma-morita:20161119105205j:plain

チョコかけけんぴ。うんまそ!

f:id:kyuma-morita:20161119105314j:plain

芋スイーツがぞろぞろ。うへー!

f:id:kyuma-morita:20161118180508j:plain

こちらは芋屋金次郎特製の芋焼酎

本格感ある。。

f:id:kyuma-morita:20161118180520j:plain

店内の壁には、大きなお芋の写真。

とことん芋芋芋。

f:id:kyuma-morita:20161118180619j:plain

極めつけは芋ソフト。これけっこう買っている人がいました。

牛乳は隣町の佐川町のものを使用しているみたいです。

芋でこれほど商品を展開できるんですね…。 こだわり凄い。

 

芋屋金次郎さんにお話を伺いました

今回は大学の調査の一環として来たので、管理本部の方と店舗事業部の方にお話を伺いました。

f:id:kyuma-morita:20161118192112j:plain

どのような会社なんですか?

運営する渋谷食品は日本一の芋けんぴ生産量を誇り、61年もの歴史があります。

先代の渋谷金次郎氏が、芋の美味しく育つ場所を探して世界中を歩いたそうです。そうしてたどり着いたのが鹿児島県大隅半島で、現在でもこの地域が主な生産地です。

「芋屋金次郎」はその渋谷食品が平成17年につくった芋菓子専門店。その人気から、店舗を日高本店から御団地店、ついには県外の松山店、東京新橋店と、芋けんぴを武器に次々と店舗を増やしています。

 

こだわりは何ですか?

原材料のこだわり

f:id:kyuma-morita:20161118195403p:plain

imokin.co.jp

一番のこだわりは、やっぱり芋みたいです。

芋けんぴの原料になるのはコガネセンガンという品種。

年間12000トンほど芋を使うそうですが、ほとんどが鹿児島県を中心とした九州地方で生産されたもの。その地方は水はけの良さや日照時間など、芋の栽培に適しているそうです。

その他の原料では、砂糖や油なども国産にこだわっています。例外としてオリーブオイルだけスペイン産みたいですが…。

製法へのこだわり

f:id:kyuma-morita:20161118201314p:plain

imokin.co.jp

芋けんぴは二度揚げして、最後に糖蜜をかけて出来上がります。

収穫した芋はすぐに糖化が進んでしまうため、収穫後は鹿児島の工場で一度揚げ、それから高知の日高工場へ運び二度揚げをして、なるべく早く店頭に並べます。

大型の機械ではなく、手作業で油の温度まで徹底して管理しているそうです。

ちなみに糖分が多いほどこげやすく、水分が多いほどこげにくいらしい。それを把握してつくるのは凄いなぁ…。

 

今後の展望を教えてください!

1)さらに店舗を拡大すること

やっぱり商売なのでそれは大事ですよね。

現在では日高本店、御団地店、高松店、松山店、道後店、東京新橋店の6店舗。人脈を広げて、さらに拡大していくそうです。

そうそう、ネットショップもあるみたいなので眺めるだけでも見てみてください。

2)高知県の生産者さんを増やすこと

土地の関係から現在は九州産の芋を使っていますが、今後は高知産を増やすことも考えているそうです。その取り組みとして、現在高知県の大月町で試験的に契約農家を育成しています。

高知県発祥の郷土菓子なので、地元の原料を使えるようになるといいですね。ちなみに会社は拡大を続けていますが、今後も高知県日高村でずっとやっていくそうです。

 

芋屋金次郎日高本店へのアクセス

次に日高本店へのアクセスと、周辺の街並みをご紹介!

関連ランキング:和菓子 | 日下駅

芋屋金次郎日高本店の最寄り、日下(くさか)駅は、高知駅からJRで約40分。僕は朝倉駅から乗ったので20分ほどで着きました。

そして、駅から出て3分ほど歩くと芋屋金次郎に到着します。

f:id:kyuma-morita:20161117180104j:plain

こちらが日下駅。小さな駅でほぼぼのとした雰囲気です。

f:id:kyuma-morita:20161117180121j:plain

駅の横にはこんな展示も!昔の鉄道でしょうか。

※追記:展示ではなく、線路のメンテナンス車両だと分かりました。

f:id:kyuma-morita:20161117180137j:plain

村の案内板も発見。国民休暇県て。。

f:id:kyuma-morita:20161117180149j:plain

駅を出たらこんな風景。

小さな街ですが、ここ日高村はオムライスが異常なほど有名だったりと、けっこう見るところがあるんですよ。

猿田洞という鍾乳洞も駅の近くにあるので、お昼にオムライスを食べて午後は洞窟へ行き、帰りにおやつの芋けんぴなんてどうでしょう。

 

今回のまとめ

f:id:kyuma-morita:20161119092812j:plain

お店の様子・会社の歴史・製造へのこだわり・周辺の村の様子など、芋屋金次郎について書きましたが、魅力を伝えられたでしょうか。

芋の生産に適した場所探しから始め、契約農家との徹底した生産管理。さらには芋けんぴの製造方法へのこだわり。これが「美味しさのヒミツ」です。

それから、芋けんぴ高知県の郷土菓子なのでお土産としての需要があります。しかし以前はお土産らしい製品がなく、スーパーで売っているようなものしかなかったそうです。そこで、「芋屋金次郎」というブランドでお土産に適したかたちで提供することで、需要にこたえて人気を得てるんです。これが「人気のワケ」とも言えます。

芋屋金次郎に足を運んで、

芋けんぴってこんなに美味しかった!?」

という感覚を、みなさんも味わってみてはいかがでしょうか。

それでは!

【この記事も読みたくなりがち↓↓】