元靴屋定員のきゅうまです。
靴屋で働いていただけに、いつも靴にはこだわってしまいます。
ところでみなさんは、Vibramソールってご存知ですか?
これ、本当によく見かけます。
そして実際にぼくも履いているので、今回はVibramソールの特徴や履き心地を紹介しようと思います。
そもそもVibramソールってなんぞや?
その名の通りVibram社という会社が製造しているソールで、アウトドア向けがメインに展開されています。
有名どころではMERRELL(メレル)やDanner(ダナー)、Chippewa(チペワ)の靴には、よくVibramソールがよく使われています。
そして、必ずVibramのマークが入っているので、アウトソールを見ればすぐにVibramソールだとわかります。だいたいはこの黄色いマークですね。
Vibramソールはけっこう凄い
ところでどんなところが凄いのかというと、Vibram社はソール専門の会社だから。ソールだけにとことんこだわっている会社。
普通はそんなことできませんよ。例えばナイキでもadidasでも、通常は自社で製造したソールを使っています。
でも、Vibram社のソールは靴の有名メーカーから外注されてアウトソールに使われています。むしろ、メーカーはVibramソールを使っていることをアピールするほど。
それだけ評価されているんですね。
Vibramソールが評価される3つの理由
ソールにこだわるVibram社のソールは、今では世界から認められています。では、なぜそれほどまで評価されているのでしょう。
1・使うシーンに応じた機能性
Vibram社はもともと登山用のソールを製造しているため、ソールは耐久性や防滑性に優れ、とにかく足を守るために必要な機能がよく考えられています。
使うシーンごとの機能性がこちら ☟
- スポーツ・アウトドア向け → 濡れた地面でもグリップ力を発揮
- 寒冷地向け → マイナス40℃でも柔軟性が保たれる
- ワーキング向け → 燃えにくく、裂けにくい
さまざまなシーンで使えるように、用途別で設計・開発されています。
2・豊富なデザイン
デザインも豊かなので、靴の雰囲気に合ったソールを選ぶことができます。
Vibramソールは本格的な登山向けからタウンユース向けまで展開しているため、ソールのデザインがとても豊富。カラーもいくつか出ています。
デザインは他にも、ハチの巣やネジの柄もあるんだとか。ソールからオシャレなのってすごく魅力的に感じる。
3・優れた品質
生産されると、3段階の綿密な検査を受けます。
まずは機械による測定で、密度・摩擦・電気抵抗など合わせて10項目以上もが測定される。次に人が着用してグリップ力を確認し、最後に山やスケート場などの実際に使用する環境でフィールドテストを行います。
これらの綿密な検査に合格したものが品質認証を受けて市場に出ているので、安定して高い品質が保たれているわけです。
こんな靴に使われている
けっこうジャンルの幅が広いんですね~。
タウンユース
タウンユースでもMERRELLなどのアウトドアブランドがタウンユース向けに出しているモノが多く、他にはニューバランスやナイキ、コンバースなどがコラボしているものも。
Vibramソールは性能に対する軽さも特徴の一つなので、スニーカーとしてでも十分に履きこなせます。
ちなみに機能性を追い求めた五本指のシューズもVibram社が発売しています。これはすごい。
アウトドア
Vibramソールといえば、やっぱりアウトドアがメイン。本格的な登山から軽いアウトドア用まであり、たくさんの愛用者がいます。
ワーキング
ワーキングでは特に靴への負担が大きいため、耐久性のあるVibramソールは重宝されています。よく見かけるのはDanner(ダナー)、Chippewa(チペワ)、WHITE’S(ホワイツ)のワークブーツですね。
実際にぼくが履いて思うこと
ぼくもVibramソールを使った靴を履いていて、こちらは購入したときの写真。
ぼくが履くのはDanner Lightというワークブーツ。
GORE-TEXという防水素材のアッパー(表面部分)を使っているため、レザーなのに完全防水というなかなか優れもののブーツです。
アウトソールはこんな感じ。
Vibramソールを使っていて、十分なグリップ力があります。耐久性に優れているので、このグリップ力が長くつづくのは嬉しいですね。
ダナーライトについては別記事で詳しくまとめました。
→【1年履いた】ダナーライトの履き心地と手入れ方法を徹底解説
Vibramソールは軽さ、クッション性が抜群
ワークブーツは丈夫さが魅力ですが、どうしても重いものが多いんです。例えばREDWING(レッドウィング)のワークブーツはとても丈夫ですが、重くてソールが固いのでけっこう疲れちゃいます。
これは先ほどのソールを横から見た写真ですが、三段構造になっているのが見て分かると思います。真ん中に入っているのは特殊なスポンジクッション素材。
この構造によって抜群のクッション性と軽さを実現。ぼくが初めて履いた時はあまりの柔らかさに驚きました。笑
よく言われることだけどクッション性と軽さは本当に重要。ぼくは仕事や遠出する時にも履いていますが、それほど足が疲れません。
ソールの修理
長く使ってソールが擦れてきた場合は、ソールの張り替えができます。
Vibramソールであればネットで行っている業者もありますし、ABCマートなどの靴屋でも扱っているメーカーであればソール交換ができるので店頭にもっていけば大丈夫です。
ネットの業者もあるので紹介。Re:brothという業者だとダンボールに入れて送るだけでいいみたいですよ!
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