こんにちは、きゅうまです。
秋から冬へと移る11月のこの時期、高知県ではユズだのしょうがだの、あちこちで収穫作業に追われています。
収穫作業は近所や知り合い同士で助け合って進めるそうです。
広い畑の収穫をこの短期間でするんだから、そりゃあ身内だけでは人手が足りなくなります。
今回はぼくも、若い働き手としてお手伝いしたので、しょうがの収穫作業の様子をお伝えしようと思います。
しょうが生産量断トツ日本一!高知すげぇ…。
知ってましたか?高知県はしょうがの生産量がなんと日本一。
しかも、2位の熊本県とは4倍も差が開いているんです。もう、しょうが大国と呼ぶに等しいですね。
順位 | 都道府県 | 生姜(しょうが)収穫量(t) |
---|---|---|
合計 | 全国 | 54,200 |
1位 | 高知県 | 24,000 |
2位 | 熊本県 | 6,470 |
3位 | 千葉県 | 4,100 |
高知県は山が多く畑の面積が小さいため、農家は作業の手間がかかる単価の高い野菜を作ります。
高温多湿な環境も活かせるとよりいいですね。
つまり、高単価の野菜をつくりたい農家の都合と、高温多湿な環境を好むしょうがの特性が絶妙にマッチしているがために、高知県でこれほどしょうがの生産が盛んなんです。
朝7時30分、しょうが畑へ向かう
収穫作業が始まるのは朝の8時ごろ。農家の朝は早いです…。
しょうが畑に到着。思っていたよりも広い…。
そして、しょうがの香りがぷんぷんしてきます。
ちなみに畑のまわりにはみかん、柿、びわの木が生えていて、
「好きに採っていいよー!」と農家の方が言ってくれました。
フルーツの見物はここまでにして、早速収穫をさせてもらいました。
しょうがの収穫方法って?
しょうがの収穫って、見たことない人が多いですよね…。
ぼくは出身が北海道なので畑はたくさんありましたが、しょうがは見たことないですね。ジャガイモや小麦なんかが多かった気がします。
今回が初めてのしょうが収穫体験。
というわけで、農主のマサオさ~ん!ぼくにしょうがの収穫方法を教えてください!
ここの農場で育てているのは、「土佐一(とさいち)」という高知県ではよく生産されている品種。
32㎝おきに、親(おや)と呼ばれるしょうがの種が植えてあります。そこから芽が出て茎が生えて、いま土の上に出ているようなしょうがができます。
まずは茎をもって、しょうがを引っこ抜く作業。
ぼくがやったのは主にこれですね。
素直に、しょうがの大きさに驚きます。
スーパーに売ってるのってもっと小さいですし。
しょうがを抜き終えたら、次は茎と根をハサミでカットする作業。
これは主に手の器用な女性がしていました。
カットし終えたら、最後はコンテナに詰めて完了。
この作業の流れを数人で分担してひたすら続けます。
どんどん進んでいくので達成感もあって楽しいんですが、長時間やるとやはり体にきました。とくにかがみながらの作業が多いので、なかなか腰にきます。これを何日も続ける農家の方はすごいです…。
しょうがはカネになる!?
いっぱいに詰めたコンテナひとつで、8千円~1万円ほどになるそうで、やはりしょうがは単価の高い作物のようですね。この畑全体では3千万円くらいだそう。
収穫したしょうがは3種類に選別され、これが「上等」に分類される状態のいいもの。
これが「クズ」に分類される小さいもの。
これは「親(おや)」に分類される種として植えていたしょうがです。
イモの場合は「種イモ」と呼ばれるようなやつなんですが、しょうがの場合は種まで出荷できて、漬物などの加工品になるそうです。
今回のまとめ
今回収穫したしょうがは4月に植えたそうで、今年は台風で茎が倒れたりと、管理が大変だったようです。
春に植え、夏秋と農家の方が大切に育ててきた作物の収穫をやらせてもらうということで、とにかく丁寧にやることを心がけて作業しました。
少し驚いたのは、農主おのマサオさんがすごく国際的だったこと。しょうがの栽培が盛んな中国やタイ、ベトナムなどによく行くそうです。
海外を相手に仕事をするにも、いろんな方法があるんだなと改めて教わりました。
自分にとって新鮮な体験をするのは、勉強になるしなにより楽しいですね。
今回お手伝いを紹介してくれた勝田さん、山奥まで送迎してくれた久保さん、収穫を教えてくれたマサオさんをはじめとする農家の皆さん、ありがとうございました!